『 DIE WITH ZERO 』

暮らし

最近読んだ本で「読んで良かったなぁ」と思える本がありました。

DIE WITH ZERO

「DIE WITH ZERO」

文字通りの題名は、「ゼロで死ね」ということです。

特に心に残った部分だけ引用させてもらいます。

・人は老化には逆らえない。いつかは誰もが死ぬ。だからこそ、限られた時間の中で最大限に命を燃やす方法を考えなければならない。

・大切なのは、自分が何をすれば幸せになるかを知り、その経験に惜しまず金を使うことだ。

・時間と金を最大限に活かすためのカギは“タイミング”である。人生の充実度を高めるのは、“その時々に相応しい経験”なのだ。

・時間と金という限りある資源を、いつ、何に使うか。

・あらゆる年代で健康の改善は、人生を改善する。確実に経験をもっと楽しめるようになる。逆に健康悪化は複利的に影響する。

・物事は永遠に続かず、いつかは色褪せ、消え去っていく。それを理解することで人は、目の前にあるものにもっと感謝できるようになる。

いかがですか?

極々ほんの一部なので、これだけでは良くわからないと思います。

この本の言いたいことは、

「お金は借りてでも、その時にしかできない経験をしよう!」

「残された時間がゼロになる『死』のその時、お金もゼロになるのが理想だ。」

これが、『DIE WITH ZERO』の主張です。

よく世間でも昔から、「棺桶までお金は持っていけないよ」とか言いますね。あの感覚に似ています。

四柱推命占いで「貴方には財運の星があるから、お金に困ることはありませんよ。大丈夫!」なんて言ってしまいますが、この本は「お金貯めてどうすんの?」って言っているのです。

若い時に「今回はやめておこう、また今度」と思ってやらなかったことがいくつかあります。

一例です。

徐々に市民マラソンランナー熱が高まってきていたキンおじさん25歳の年、3時間30分くらいで完走できるようになっていました。

工場の駅伝部の仲間10名くらいで、毎年12月初めに開催されていた「ハワイ/ホノルルマラソン」に行く計画を立てていました。旅費込みの参加費も毎月積み立てていました。

ところが1985年8月。日航機墜落事故が起こりました。本当に悲惨な出来事でした。

会社からは「全員が同じ飛行機に乗るのはダメ。2機に分かれて行くなら良い」と言われました。

結局、断念しました。「またいつか行けるし、今回はやめておこう!」

当時の空気として、毎日毎日それも1日中、事故報道がされている中で、2グループに分かれてまで行こうとは思えなくなってしまいました。

今なら時間もお金もありますが、仲間達と走る「ホノルルマラソン完走」の経験は、もう絶対にできません。

仲間達はもういません。老化はもちろんありますが、それよりも自分自身、心臓が悪い。情けないですがしかたない。

やりたいことは「今」やらないと、後ではきっとできなくなるのです。

だから「今ならできるのに、今やらないとそれさえもできなくなるぞ!」と今年65になる自分を脅している時がありますね。

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