フランス『ストライキの話し』

旅行と食

予定通り、ストライキ断行!

フランス旅行、今回はストライキの話しです。

旅行期間中の4月8日は、予定通りストライキが決行されました。

マクロン大統領が、年金の支給開始年齢を徐々に引き上げる(62→64歳へ)制度改革を、国民議会の投票を行わずに強行採択を決めたことに対する反対の声によって、フランス国内各地でストライキや抗議活動が起こりました。

4月8日当日、「凱旋門」のテッペンまで行こうと、事前に予約までしていましたが、ストライキのため、その日になって張り紙が貼られ、入場できなくなりました。

その後「エッフェル塔」に徒歩で向かいました。エッフェル塔は、フランス革命後100年を記念して建造されました。多くの公募の中から選ばれた設計者「エッフェル」の名前がそのまま付けられたとのことです。

せめて塔の骨組みに触ってみたいと思いましたが、入場もできず、塔下までも行けませんでした。

しかたないのでランチをとろうと、お目当ての超人気ブラッスリー「ブイヨン・シャルティエ」に行くことにしました。

しかし最寄りのバス停でバスを待っても全然来ない。

バス停で地元のおばさんに「そこならここから近いから、タクシーが良いよ」と勧められ(身振り手振りをなんとか理解して)、通りかかったタクシーに乗り込みましたが、今度はデモ隊による渋滞のために進まなくなり、途中でおりることに。

そして、デモ隊と同じ方向へ広い通りを、デモ行進さながら歩くハメに。

相当歩いて、目当てのブラッスリーに着いた所がデモ隊の集合地点でした。とにかく多くの人が集まり大騒ぎになっています。

「せっかくお店に着いたけど、お店の真ん前で、こんな大騒ぎになってて営業してるのかな?」と、祈るような気持ちで店内に入りました。

ところがお店の中に入ると空気は一変。

違いを認めることに慣れている

パリ市民の超人気店らしい活気で、既に多くの人たちが食事を楽しんでいました。

このお店にいる人たちは、年金制度改革に反対ではないのだなと思いました。

反対じゃなければ、デモ隊がお店の前で騒いでいても、美味しい食事を普通に楽しめるということ。

前回ブログ『マスクの話し』と同じことを感じます。

国民を二分するような大問題なのに「違いを認めているのだな」って。

国やマクロン大統領には声を上げても、反対の意見を持つ人や、声を上げない人を責めたりはしないんだと。そして自分の今置かれている状況について「正々堂々と声を上げる強さ」も感じます。

きっとこれは自由につながっています。

さすが、フランス革命で民主主義を勝ち取った国。

マクロン大統領、頑張って!

そしてマクロン大統領(45歳)に感服します。国にとって大事なことは、多くの反対があって嫌われても、前へ進める。

今はストライキなどの反対運動は下火になってきたようです。ただマクロン大統領の支持率は低迷したままだそうです。

フランス旅行の期間中、ストライキへの遭遇はこの1回だけだったのはラッキーでした。

フランスでは、今年、ラグビーワールドカップ、来年はオリンピック・パラリンピックが開催されます。世界中の人が集まりますね。フランスに注目していきます。

マクロンさん、若いのに大変だったと思います。2027年の任期満了まで頑張って!(3選はないので)

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